『赤い日 じいちゃんの見た戦争』
長田真作/作
汐文社 2500円(税別)
一人の兵隊さんがじっとこちらをにらむ表紙は、ちょっと怖く、手に取るのに、恐る恐る本を開きました。僕の祖父は、「行ってきます」ではなく、「行って、帰って来いよ。」と言います。祖父のりゅういちさんは、昔小学校の教員をしていましたが、赤紙が来て、戦争へ。行先は広島の軍港都市の呉、呉には、たくさんの若者が集う軍需工場がありました。りゅういちさんは、夜、空襲に合ったとき友人のあだちさんと一緒に逃げる途中、二人の上に機関銃が降りそそぎました。気が付いた時、りゅういちさんは、血にまみれ、あだちさんはいませんでした。その後、日本は戦争に負け、家のある島根に向けて歩き出しました。食べるものもなく、意識がもうろうとする中でも、やっとの思いで自分の家についたというこの祖父の話を本にして、たくさんの人に伝えたいとペンを執りました。とても読みやすい物語であり、子どもたちに伝えたいページ数の多い絵本となっています。絵の迫力も素晴らしく、子どもたちにぜひ読んでほしいのに、入っていない図書館が多くとても残念です。ぜひ図書館でリクエストしていただき、本の価値を読んでみていただきたい1冊です。(太田和)

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