読書のアニマシオン研究会

次回の例会のご案内

2026年7月4日(土)14:00~16:30

     場所:文京男女平等センター研修室D

                                                 (文京区本郷4-8-3 本郷真砂アーバンハイツ1F)

アニマシオン:説明文でアニマシオン〜4年生を想定〜

(おっさんズ 岩辺・金指・小山・渡部)

  参加費:一般1000円 会員:500円 学生:無料

  お問い合わせ先:[email protected] 笠井

岩辺元代表による「谷川俊太郎通信2」 

今こそ読もう、この一冊!!253

『あの、ここどうぞ。』

くすのきしげのり/作 こがめたく/絵

偕成社 1400円(税別)

  日曜日、お父さんと図書館に出かけるわたし。電車で席に座っていると、杖をついたじいさんや、わたしのおじいちゃんと同じ歳くらいのおじさん、左足をひくようにしおばさんなど、座席が必要そうな方が次々に乗ってきます。そのたびに、わたしは席を譲ろうかと思い迷いますが、電車内の人たちの優しい行動で物語が展開していきます。果たしてわたしは、席をゆずることができるのでしょうか。

   何も意識せずに生活していると気付きにくい、助けを必要とする方々。見た目だけでは分からない、いろいろな立場の人たちのことを知れば、自分にもできることはあるのだと、考え直すきっかけとなります。そうした世界を知らない低学年の子どもたちとこそ、一緒に読んで考えていきたい一冊です。(名鏡)

0 コメント

今こそ読もう、この一冊!!252

『スペルホーストのパペット人形』

ケイト・ディカミロ/著

ジェリー・モースタッド/絵  

横山和江/訳  偕成社

 2024年8月  1500円(税別)

ケイトはアメリカの児童文学者、ジェリーはカナダのイラストレーター・絵本作家。スペルホーストは孤独な元船長。散歩の途中、おもちゃ屋でパペット人形を見つける。王さまとオオカミと少女と少年とフクロウ。老人はそれを残して死んだ。それは、がらくた屋の手を経て、二人の姉妹と暮らす叔父の手にわたり、プレゼントにされる。エマ(姉)とマ

ーサ(妹)、使用人のジェーンはその人形をそれぞれに扱い、タカにさらわれたり、キツネの巣穴に連れていかれたり、ジェーンの家に連れていかれたりするが、パーティーの日までにはそろって、エマの脚本で冒険の物語を演じる。ジェーンはその人形たちと共に、家を出て新しい人生を拓く旅に出る。わかりやすい語り、それを補うシンプルなタッチで描かれた挿絵。カバー裏に紹介されている「英タイムズ紙書評」の文章(「かんぺきに磨かれた小石のような物語」)がいい。「『人の心はいつでも謎にみちてる』人形たちの小さな憧れ、人生の終わりをむかえた老人の後悔、若い使用人ジェーンの胸にわきあがる夢。それぞれの思いが、ひとつの物語につながっていく…(岩辺)

0 コメント