読書のアニマシオン研究会

次回の例会のご案内

2022年9月3日(土)14:00~16:00

               会場:オンラインZOOM

ショートアニマシオン:「行いません

メインアニマシオン「スパイスのアニマシオン(藤條)

参加費:会員無料 一般1000円 学生無料

申し込み方法は、こちらから↓

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今こそ読もう、この一冊!!97

『海を見た日』

M・G・ヘネシー 作  杉田七恵 訳

すずき出版 2021年5月発行

 里親と4人の子どもたちの物語。一番年長の14歳の少女ナヴィエアには将来の計画がある。里親の家でハイスクールまで卒業し、その後は奨学金で大学に行き、更に医学校で学んで医者になり自立するという計画である。そのために、夫に先立たれた悲しみから立ち直れないでいる里親のミセスKに代わって炊事、洗濯、幼い子の世話など、本来なら里親がすべき家事を一手に引き受けてこなしている。11歳のヴィクは空想の世界で生きていて、自分はスパイだと信じているADHDの少年。幼いマーラはスペイン語しか話せない静かな女の子。そこに4人目のアスペルガー症候群の少年クエンティンが入ってきてママに会いたいという。彼の願いをかなえるためにヴィクはクエンティンと一緒に冒険の旅に出た。マーラは2人についていき、3人がいないことに気づき連れ戻すために追いかけたナヴェイアだが、結局4人で旅を続けることになった。この一日の旅で、それぞれが自分を見つめ、自分以外の人の気持ちを考え、相手を思いやるようになる。そして4人が本当の兄弟のような関係に、さらにミセスKも含めて5人の家族になっていく。(小学校高学年~中学生向け)(廣畑)

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今こそ読もう、この一冊!!96

『子ども白書 2022』

日本子どもを守る会編 かもがわ出版 2022年7月 

 今年70周年を迎えた日本子どもを守る会が毎年出している子ども白書。日本子どもを守る会は1952年、子どもの憲法とも言える「児童憲章」の完全実現を目指して発足した会だ。この会が発行する『子ども白書』はで今年58冊目。日本の子どもたちの教育、福祉、司法、医療、文化等、日本の子どもに関することが詳細に記されている。子どもを論ずるには欠かせない書物だ。毎年特集を組んでいて、今年の特集は「オンラインで変わる子どもの世界」。3年続くコロナ禍でオンライン教育は急ピッチで進んだがそこに問題はないのか、識者が鋭く指摘している。私が特に印象に残ったのは、日本でもベストセラーになったスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンの著書『スマホ脳』『最強脳』を取り上げた記述だ。この書の訳者久山葉子さんによれば、スウェーデンではアンデシュ・ハンセンのトークリンクが小学校の保護者全員に送られるなど、デジタル教育のメリットだけでなくそのデメリットや対処法もしっかり紹介しているという。また、作家の山崎ナオコーラのインターナットのリテラシーについての対談や養老孟司さんのメタバースに関する対談など、今の日本の学校教育を見た時大いに考えさせられたし面白かった。子育てや保育、教育に関わる方にはぜひ読んで欲しい。(笠井英彦)

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