読書のアニマシオン研究会

次回の例会のご案内

2022年月5日(土)14:00~16:30

ショートアニマシオン「1分でおすすめの本紹介(藤條)」

メインアニマシオン「絵本○???(小山)」

会場:湯島地域活動センター

参加費:会員500円 一般1000円 学生無料

完全予約制ですので、メールでご連絡ください。

hidehikok@yahoo.co.jp

Twitter https://twitter.com/animationclub1

1月例会「ストリートテリング」「マンガでアニマシオン」

18日、1月例会を開きました。今回は岩辺泰吏さんによるショートアニマシオン「ストーリーテリング」と宮崎大策さんによる「マンガでアニマシオン」のワークショプでした。新しい年にふさわしい、楽しく、充実したアニマシオンでした。

■「ストリートテリング」(岩辺泰吏)

 「ストーリーテリング」は月例会では初挑戦という岩辺さん。読んだ本は椋鳩十著『わが心のアルプス』というエッセイです。20分ほどの話として覚えるため、この本の内容を18枚の原稿用紙に書き、何度も読み、さらに原稿を書き直して読みを繰り返す。これをほぼ1ヶ月間、毎日やったということです。岩辺さんの上手な語りに参加者は聞き入り、椋鳩十がアルプスやハイジの話から感じたことがよくわかりました。話を聞く心地よさを感じたアニマシオンでした。

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今こそ読もう、この1冊!!72

NHK『100分de名著 金子みすゞ詩集』

 2022年1月のテキスト。講師は、松本侑子さん。作家・翻訳家。アニマシオンクラブ「銀読書会」では、松本さん完訳『赤毛のアン』(文春文庫)をテキストとして読んだことがあるが、訳文の語りに引き込まれた。『みすゞと雅輔(がすけ)』もテキストにした。これも充実したドキュメントだった。

 金子みすゞは、1984年(昭和59年)3月の『金子みすゞ全集』(JULA出版)によって世に出たと言っていい。矢崎節夫氏のまさに「発掘」である。その本を弟である上村雅輔(うえむらがすけ、ペンネームかみむら)は西荻窪の劇団若草で受け取ったとある。みすゞが他界してから54年たって、念願であった本格的な詩集が出たのだ。 矢崎氏が丹念に取材調査し、1993年『童謡詩人金子みすゞの生涯』(同上)を出して、注目されるようになった。そして、国語教科書に採用され広く愛唱されるようになる。故郷山口県の仙崎には「金子みすゞ記念館」が開かれる。

 金子みすゞ自身は、当時の日本の道徳的な基本の中で生きようとし、挫折し、命を絶った。しかし、作品の中では、自由を希求し、希望をうたいつづけたこと、その背後に大正デモクラシーと童謡運動があったことを松本さんは強調している。「文学者、音楽家、美術家、編集者が力をあわせ、智恵をしぼり、熱意をこめて、子どもたちの自由な心、日本人の原風景を、懐かしい言葉と旋律(メロディー)、叙情画で表した童謡は、海外にも類をみない芸術運動であり、世界に誇る日本の文化遺産です」

と、書いている。その中に、しっかりとみすゞは自分を置いていたのであると。 情緒的に、あるいは道徳的な読解に流れがちなみすゞ作品を、広い視野で読み直すことを提起している本である。1月の放送開始が楽しみだ。21.12.29記(岩辺泰吏)

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