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今こそ読もう、この一冊!!251

『馬のこころ 人の相棒になれた理由』

瀧本彩加/著 岩波書店 1600円(税別)

本書のタイトルは「馬のこころ」ですが、動物にこころなんてあるんだろうか?そんな思いでこの本を開きました。読み終わった後は人間と同じようなこころがあることに驚きました。著者が馬と出会ったのは大学で偶然馬術部に入部したからです。それから20年以上馬の心理研究を続けできたのがこの本です。馬と人間の付き合いは長く、馬の家畜化は5500年前。その後馬は人間にとってなくてはならない存在となります。世界史を見れば、馬の学習力、コミュニケーション能力、従順さ、機動力、運搬・輸送力などの貢献がなければ世界の文明はもっと規模が小さくなったと述べています。スポーツの世界でも馬術はオリンピック種目です。では馬にこころはあるのでしょうか。長年人間の相棒となり一緒に暮らす中で、馬には感情を表現・読み取る力、寛容で思いやりのある性格、豊かなコミュニケーション能力があるというのです。それを証明する多くの実験が紹介されています。日本では馬に接する機会が多くありませんが、本書を読んで馬を見たり接したりするとその見方、接し方が違ってくると思います。(笠井)