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6月例会「どの本読もうかな?」「ミミズでアニマシオン」

6月例会報告

 6月6日、6月例会を開きました。最初に5月26日に児童文芸家協会からいただきた児童文化功労賞の賞状の披露があり、参加者皆で受賞を喜び合いました。

 今回のショートアニマシオンは藤條学さんによる「どの本、読もうかな?」、アニマシオンは泉宜宏さんによる「ミミズでアニマシオン」でした。

■どの本、読もうかな?

 このショートアニマシオンは岩辺泰吏前代表が自作から選んだ「ベストアニマシオン10」に入るものをアニメーターの藤條さんが自分なりにアレンジして作ったショートアニマシオンです。

前のホワイトボードに『おじさんのかさ』『999のきょうだい』『かたつむりみつけた』『てっぺんのたからもの』『あっ おちてくる ふってくる』『ネコとクラリネットふき』『くまだマークのまいにち』等17冊の本の題名が貼られます。各グループは話し合って、この17冊の中から1冊を選びます。本が重なった時は理由を言って、理由のアピール度によってアニメーターが決めていきます。選んだ1冊の絵本がグループに配られますが、この絵本はゴムバンドによって開けないようになっています。そこでグループでタイトル、表紙、裏表紙を見て、この本の内容を想像します。これは面白くて、グループで話し合っていくとそれなりの物語ができてきます。そしてつくった話を発表。タイトルと表紙だけでよく考えられたなあと感心する発表もありました。最後はこの選ばれた本のテーマです。アニメーターは図書館に行き、司書の方にあるテーマに基づいて絵本を選んでもらったと言います。このテーマは何か。答えは「雨」。季節を考えたテーマでした。30分という短い時間のアニマシオンでしたが、仲間と想像して物語を楽しく作ったアニマシオンでした。

「ミミズでアニマシオン」。このタイトルからどんなアニマシオンを想像しますか?ミミズ、土壌、地中の生物等・・・自然科学的なアニマシオンを想像しませんか。アニメーターの泉さんは、この「ミミズのアニマシオン」を昨年大学の「道徳の指導法」の授業でやったというのです。ミミズで道徳?興味津々のアニマシオンでした。3人の人物の写真が提示されます。「この3人は誰でしょう?」とアニメーター。この3人はまど・みちおさん、ダーウィン、中村桂子さんです。アニメーターから、まどさんの詩や中村桂子さんの著作から3人がミミズとどう関係したかの説明がありました。

 

次にワークシートが配られ、まずミミズの絵を描き、グループで見せ合いました。またミミズの思い出、ミミズ体験を出し合いました。「大きなミミズに出会って悲鳴をあげた」「鯉の餌にするために100匹獲った」等いろんな話が出ました。さらに「ミミズは私たちのためにどんなことをしてくれていますか?」を考えました。「土壌づくり」「植物の成長を促す」等の意見が出ました。そして、アニメーターから『ダーウィンのミミズ研究』(新妻昭夫・文 杉田比呂美・絵 福音館たくさんのふしぎ傑作集)の読み聞かせがありました。この絵本からダーウィンが28年間もミミズの研究をしたこと、そのミミズは葉(腐葉)から土を作っていること等の説明がありました。進化論のダーウィンが28年間もミミズの研究をしたとは驚きでした。そして、ニュージーランドはミミズがいなかったため、土を作るためミミズが輸入され、そのミミズによって牧草が育てられ羊が飼われていると等の説明がありました。ここまで話が行くとミミズのすごさがわかります。

  さらにアニメーターは進めます。「ミミズが私たちに教えてくれていることは何だと思いますか?今日のタイトルを考えましょう」。そして、小中学校の指導要領の道徳の22の内容項目が示され、「このミミズについてのことはどの内容項目にどの内容項目に当てはまりますか?」との指示がありました。「地上の星~プロジェクトX~」(生命の尊さ)「みずしらずのみみず」(自然愛護)「すべての生命は支えあっている」(生命の尊さ)「スゴイぞ!!ミミズ 縁の下の力持ち」(自然愛護)等の発表がありました。

   最後にアニメーターから『まど・みちおの詩で生命誌を読む』(中村桂子)、『ミミズによる腐植土の形成』(ダーウィン)、『ミミズに魅せられて半世紀』(中村方子)等の本の紹介がありました。ミミズのことについて多くのことを学び、また道徳に繋がるというとても楽しいアニマシオンでした。(記録:笠井)