4月例会報告
4月4日(土)4月例会を開きました。
この月例会冒頭で報告しましたが、とても嬉しいニュースがありました。4月1日、私たち読書のアニマシオン研究会が児童文芸家協会から第65回児童文化功労賞をいただけるという発表がありました。この児童文化功労賞は1959年に始まった賞で、児童文化向上発展のため長年努力された方々の功績を称えて表彰されるとの説明があります。過去には武者小路実篤氏や山本有三氏、やなせたかし氏やこやま峰子さんら錚錚たる方々が受賞されています。私たちの会が発足して29年、岩辺泰吏前代表が全国の多くの仲間と共に読書のアニマシオンを開発、普及してきた成果がこのような形で表彰されることをたいへん光栄に思います。授賞式は5月26日に行われます。
4月例会は、ショートアニマシオンが岩辺泰吏さんによる「私の『語り』をつくる」、ア
ニマシオンは笹島朋美さんによる「むかしばなしのハローワーク」でした。
■私の「語り」をつくる
岩辺さんによる「語り」は二つありました。初めに『グリム童話集』7巻(ちくま文庫)
より「寿命」の語りです。ロバとイヌ、サルが神様にお願いして辛い人生を縮めてもらうのに、人間は神様にお願いして、ロバ、イヌ、サルの分を余分に生きるというお話です。短いお話ですが、考えさせられるところが多々ありました。二つ目はお孫さんや学生に語ったという作り話です。昔、兎獲りの名人(おじいさん)が鉄砲も罠も使わずに兎を獲るという話です。でもこれが作り話ではないような真実味と面白さがあるのです。岩辺さんはこの二つの話を覚えるため、1か月間、散歩する中で何回も繰り返し覚えたと言います。話を聞くことの心地よさ、楽しさを味わった30分でした。
■むかしばなしのハローワーク
このアニマシオンは、むかしばなしやむかしばなしの登場人物に興味を持ち、むかしばなしで遊ぶというねらいで作られたもので、小学校低学年からできるアニマシオンです。まず、参加者は4つのむかしばなしの登場人物名が書かれたカードを取ります。そのカードの中にむかしばなしのリーダーがいて、リーダーが登場人物を一人ずつ呼び集めてグループを作ります。例えば、「強い男の子」のリーダーが、「お爺さん」「お婆さん」「イヌ」「サル」「キジ」を呼び集めます。ここで何のむかしばなしかがわかります。このグループは『ももたろう』のグループです。同じように『3びきのくま』、『うらしまたろう』、『3びきのこぶた』の4つのグループができました。
次に、グループになって自分のグループの本(絵本)を見ながら、それぞれの登場人物の
特徴を確認していきます。そして、その本とともに登場人物の特徴を参加者の前で発表していきます。ここまでが前半です。ここまでのアニマシオンは小学校1年生でも楽しくやれたと笹島さんから話がありました。
そして後半。後半はこの絵本のグループで、登場人物のキャラクターを活かして新しい仕事を考えます。例えば、『ももたろう』グループが考えた仕事は「いやしの宿」で宿の名称は「ピーチリトリート」。おじいさんは旅行者への語り担当、お婆さんは名物料理担当、桃太郎は不法な客対応、イヌは道案内と癒し係、さるは山の食材集め、キジは空からの広報担当と考えました。この宿のキャッチフレーズは、「どんなに病んだかたでももも色の人生がやってきます。きび団子は特効薬」です。このような形で、『3びきのくま』グループは「ロッジひぐま」。『うらしまたろう』グループは「海底旅行のツーリスト」。『3びきのこぶた』グループは「なかよし農場」の仕事(企業)を考え発表しました。むかしばしのグループで新しい仕事を考えるという時空を超えて考える楽しさがあり、むかしばなしの登場人物やその話にますます興味が持てました。物語の創作ともいえるとても楽しいひと時でした。詳細は次号機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。(記録:笠井)

コメントをお書きください
岩辺 (月曜日, 06 4月 2026 11:47)
「語り」のおもしろさは、やってみなくてはわかりません!
短い作品からやってみてください。
河合隼雄先生が話したり書いたりしている中にありますが、「丸暗記」ではなく、自分に語りやすいように調整しながら創りあげていくことが、楽しく続けるコツです。半年に一作品で挑戦していこうと思います。
「昔話・作り話」の方は、創作努力をしていきます。これは種本を見つけて再話します。