『デュポン書店の奇妙な事件』
ファブリーツィオ・アルティエーリ/作 クラウディア・ペトラッツィ/絵 よしとみあや/訳
影書房 2025年5月 1939円(税込)
舞台はイタリアの小さな街。主人公は孤児のストリートチルドレン)マックス少年。廃墟となったレンガ工場跡に住んでいる。周りには孤児たちが暮らしている。マックスが町ゆく人の財布を盗んで、食糧を得ている。いつか働くようになったら返そうと思って、その身分証などを保存している。彼を警察分署の刑事ロシャールが追っている。街のメインストリート「本屋通り」の信頼篤いデュポン書店は7年ほど前から閉じたままだ。その隣の講師店店主エロイーズの娘デジレは利発な少女でマックスをかくまい、支える。レンガ工場という隠れ家がばれて、閉店中の書店主、デュプロ氏に助けられてマックスは書店の仕事を手伝いながら、暮らすことにする。香水店の常連客・マダム・マーシャン(元小学校教師)が「魔女」的な存在として物語の展開を回していく。本屋通りに新しく開店した5階建てビルの書店んオーナー(欲望のかたまり)や、これから売り出したい若手作家・詩人たちもからんで冒険活劇的な展開に引き付けられて読んだ。面白かtyた!作者の「所故障会」がすてきだ。――子どものころ、「大きくなったらなにになりたい?」ときかれると、「大人になるなんてあまり興味ないけど、本当に大人になったら発明家になりたい」と答えていました。そのとおり、大きくなると、先生になりました。先生というのは発明家です。子どもたちの好奇心をかきたてるために、つねに新しい方法を考えださなくてはならないのですから。そして、その後、物語を考え、書くということもはじめました。読む人を笑わせ、感動させ、おどろかせる物語です。(岩辺)

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