『ツバメの親子はどこにいる』
樫崎茜/作 水谷有里/装画・挿絵
くもん出版 1500円(税別)
父は弱視で、母は全盲の両親のもとに生まれた明照と音晴。音晴の入学から始まる物語は、時を経て、2人を成長させていきます。時に視点は父、康夫の過去へ移り変わり、視覚障がいのある人が、かつて日本でどのような扱いを受けてきたかが描写されます。
身内に視覚障がいがあったとき、その家族はどのような思いを抱えているのか。兄弟の視点から、そして、父の視点から、人の、そして、社会の問題点が浮き彫りになります。
「人は、かわることができるのだろうか?」兄、明照の問いかけに、私たちはどんな答えを返せるでしょうか。答えを導くために、まずは知ることから始めていかなければなりません。それが未来へとつながっていくのだと、そう信じられる1冊です。(名鏡)

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