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2月例会「おすすめの本を紹介しよう」「ショートストーリーを紡ごう」

2月例会報告

  雪もちらつく寒い中でしたが2月例会を開きました。今回は宮崎さんと藤條さんによる文章を書くことのアニマシオンでした。カードやワークシートなどの教材が準備され、また流れがとてもよく考えられたアニマシオン。参加者は考え、書き、楽しく学び合いました。

■ショートアニマシオン「おすすめの本の紹介文を書こう」

  宮崎さんは小学校4年生を担任しています。国語の教科書に「ブックトークをしよう」という項目がありますが、ここをもっと楽しく実のあるものにしたいという思いで考えたのがこのアニマシオンです。今回、参加者は自分が薦めたい本を持参しました。まずグループで、「誰かに本を紹介する文章を書くとき、どんな視点で書くか」について話し合いました。「あらすじ」「表紙」「テーマ」「作者」等の意見が出ました。そして、グループに12枚のカードが配られます。このカードには「あらすじ」「設定(物語の舞台)」「印象に残ったセリフ」「主人公について」「表紙」「この本を読んで自分が思

い出したこと」「絵から感じる雰囲気」「どんな人におすすめしたいか」「作者の経歴」「題名からイメージする言葉」「あとがき」「キャッチコピー」と書かれています。参加者はこの12枚のカードから自分が書きたい紹介文に合うと思われるカードを2枚選んで、それを参考におすすめの本の文章を400字の原稿用紙に書いていくのです。単純ですが、ゲーム性もあり、またこのカードによって何を書くかが絞られるため書きやすくなります。書いた後、グループの代表が発表し合いました。参加者全員の本の良い紹介文ができました。

■アニマシオン「物語を紡ごう~話して・書いて・つないで・読んで・味わって~」

  今までこの手法で小学5,6年生にやってきたという藤條さんのアニマシオン。カードやワークシートが流れに沿ってとてもよく考えられており、またひとつひとつの取り組みがとても楽しめるものでした。

 まずやったのがいろんな絵が描かれた120枚のカードを使っての「一文エチュード」。2人組になり、カードを5枚選んで、順番に1枚ずつ出して即興で一文の話をつくり、話を繋いでいきます。即興でできるのかと思いきや意外に話が思い浮かび出てきます。ゲーム的にやり5枚を早く出し切った人が勝ちとなります。

  次は「絵カードで起承転結」。参加者は120枚のカードから4枚のカードを選びます。

選ぶポイントは主人公を決め、その主人公がどうなるかを考えて選ぶことです。4枚のワークシートが配られます。そう4枚は「起」「承」「転」「結」です。ワークシートはカードが置く場所があり、100字ほどの文章が書けるようになっています。藤條さんがやった授業では物語を完成した子同士で読み合い、感想を書き合ったといいます。

 次がこのアニマシオンのメインともいえる「ショートストーリーを紡ごう」です。まず参加者に形の違った2枚のカードが配られました。その1枚にはカタカナで言葉を書きます。もう1枚にはひらがなか漢字で言葉を書きます。書いたカードが集められ、そして参加者がそれぞれ1枚ずつカードを取っていきます。この2枚のカードがこれから物語をつくるタイトルとなるのです。例えば「すしをオイカケテ」「ナノハナと可燃ごみ」「幸せなグループ」等々・・。何とも言えない面白さです。これはジャンニ・ロダーリ著『ファンタジーの文法』にある「ファンタジーの二項目」を思わせます。そして物語シートセットが配られます。このセットは表紙と「起」「承」「転」「結」が示された原稿用紙(100字ほど)5枚セットです。この5枚のシートにタイトルと主人公を書きます。

 この後は4人グループで活動が進みます。まず、各自が表紙の次の「起」を開き、タイトルと主人公を考えながら100字ほどの物語を書いていきます。6分間。全員が書いたところで、4人グループの次の人に書いたものを回していきます。もらった人はタイトルと主人公、「起」だけを読んで次の「承」を考えて書きます。これを6分後に次の人に回します。次の人はタイトルと主人公、「承」だけを見て「転」を書きます。「起」を見ないとなかなか難しいと思うのですが、これは面白さがあります。そして最後の人は、回ってきた「転」だけを見て「結」を書きます。これで4人グループに4つの物語ができたのです。このできた物語、全く話がつながらないのでは?と思いきや、面白くつながっているものがかなりあるのです。できた物語をグループで楽しく読み合いました。「ナノハナと可燃物」はナノハナと可燃物が面白く結びついたし、「幸せなグループ」は人生訓のような結論に。あっという間の1時間。他人が書いた文章を読んで次を考えて書くことがこんなに楽しいことかを体験した時間でした。

 今、小中学校でGIGA構想に基づくタブレット使用が広まり、紙に文字や文章を書くことができなくなった子どもが増えています。そんな中で、楽しく書くことができる今回のアニマシオンは貴重だと思いました。(記録:笠井)