『やばっ!』トミー・ウンゲラー
さく アーサー・ビナード
やく 好学社 2025年 2月
「やばっ」と言う言葉がどのような意味で使われるのか興味を持ちました。
人々は月へ逃げてしまい、無人と化した地球の街を一人の男が自分の影が指し示す方向に進んで行くと言う話です。途中では、「てがみをとどけてほしい」とある生き物から頼まれ、預かって行くのですから、何となく無気味さを感じます。また、自分の意志ではなく、自分の影が示す方向に歩くということも不思議です。どのようなところを目指しているのでしょうか? 読み進めると、すべて「やばっ!」と思われるような所を歩いています。作者は、地球上のさまざまな問題を伝えているのかもしれません。「地震」・「マグマ」「洪水」・「メルトダウン」などと言う言葉が並んでいます。途中で見上げた月は、「まっくろ」でした。そして、最後にたどり着いたところは、・・・です。想像して読まなければならない場面もありますので、小さな子どもたちには難しいと思います。むしろ、大人向けなのかと。著者は1969年に絵本『すてきな三にんぐみ』を発表し、『やばっ!』が最後の絵本となりました。(小山)

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