『わたしと話したくないあの子』
朝比奈蓉子/作 双森文/絵 ポプラ社
1500円(税別)
三年生のとき転校した、仲良しだった友だちのわかなが、六年生になって早紀と同じクラスに帰ってきました。嬉しさで跳びはねたい気分だった早紀でしたが、わかなからの電話で混乱してしまいます。
「あのころのわたしを探さないで。できたら、わたしにかかわらないでほしいの」
六年生になってから仲が良くなった「なつ」と、かつて仲が良かったわかな。早紀は三
人の関係の中で、人のことを想う気持ちや、無自覚に傷つけてしまう危うさに、自ずと気付いていきます。
友だちってなんだろう。何十年たっても、親友だといえる人がいるだろうか。早紀が抱える疑問は、思春期を迎える子どもたちだけでなく、大人にもそう問いかけているような気がしてきます。友だちとの関係に悩み始める時期に読みたい一冊です。(名鏡)

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