· 

今こそ読もう、この一冊!!225

『もしもきみの町がガザだったら』

高橋真樹/著 ポプラ社 2025年7月 1,800円

 明日には消し去られてしまうかもしれない街・ガザ。瓦礫の中を飢えにさらされ、さらに爆撃を受け、逃げ惑う人々。

 どうして、このようなことが続けられているのか、筆者は、イスエル、パレスティナ問題の歴史から丁寧に解き起こしている。

 この事態の中で、できることはあるのだと提起する。「世界は私たちのために何もしてくれない」と、パレスティナの人々は嘆いている。それには、「わたし」が動くことだと、まず知ること、伝え合うこと、その輪を作ることだと呼びかけている。ぜひ、手に取り、読んでいただきたい。

(岩辺)