
『オノマトペ擬音語・擬態語の世界』
小野正弘/著 KADOKAWA(角川ソフィア文庫)2019年12月
日本人は、オノマトペ(擬音語・擬態語)を巧みに使ってきた民族であり、オノマトペの多さが日本語の特徴になっている。本著は『古事記』や『伊豆の踊子』、『ゴルゴ13』などから多くの例を引きながら、オノマトペの可能性と、日本語の豊かさを探っている。平易な言葉で書かれて
あり、オノマトペの世界を楽しむことができる。
著者の小野正弘氏は明治大学文学部教授で、日本語の歴史、語彙、意味の変化を研究されている。オノマトペ研究の第一人者であり、『日本語オノマトペ辞典』(小学館)などオノマトペに関する著書が多数ある。
(大石)
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