『ちいさなゆめがあったなら』
ニーナ・レイデン文 メリッサ・カストリヨン絵
よしざわたまき訳 工学図書株式会社
まず、表紙の絵を眺めているだけで優しい気持ちになる一冊。絵を担当したメリッサさんは、今回が絵本デビューの作品だという。全ページ美しいのでお話と一緒にページをめくるのが楽しみになる。そして、1ページ1ページをゆっくりと読める作品だ。また、この絵本は女の子が主人公だが起承転結のような物語ではない。ポエムのような韻をふんだ文が特徴的だ。「ちいさな○○があったなら、△△△△と、なまえをつけましょう。………」と文は続き、その比喩が温かくほっこりする。最後のページは、この絵本の
題名である「ちいさなゆめがあったなら…」とあるのだが、その一文も秀逸だ。このページの1ページ前でお話をとめて、「あなただったら、ちいさな○○があったなら…に何を入れてみる?△△△と、どんな名前つけてみる?」と、枕元で聞いてみるのもいいだろう。低学年から読めるが、少し語彙が増えてくる中学年でも想像力を広げられるすてき
な一冊だ。(藤條)
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43 (木曜日, 16 1月 2025 10:15)
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