『かぜが つよいひ』
昼田弥子文
シゲリカツヒコ絵
くもん出版
家の中でしりとりをして遊ぶことにした姉弟。口にしたものたちが窓の外で強い風に飛ばされていきます。「シャツ」、「つりざお」、「ろくろっくびのおはぐろ」、「けちななまず」…。そのうち、「うち」「ちきゅう」まで飛ばされてしまい、姉弟は宇宙へ。シゲリカツヒコさんの迫力のある絵の力で、読者もシュールな世界へ飛ばされていくようです。子どもたちの大好きなしりとり。どんなものを風に乗せて飛ばしたいか、親子や教室でいろいろなアイデアが出てくるのではないでしょうか。本に挟まれていた「尻取り新聞」にこの記録的暴風が架空のニュースとして取り上げられています。飛んできたものの「その後」を考えてみるのも楽しいと思います。(笹島)
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