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7月例会報告「依存症のアニマシオン」

 7月6日(土)年に1回のリモートによる月例会を開きました。今回は笠井英彦による「依存症のアニマシオン」でした。リモートによる月例会と言うことで、沖縄や静岡など遠方のの会員も参加してくれました。大谷翔平選手の通訳水原一平氏の逮捕で「ギャンブル依存症」が大きく話題となりましたが、依存症の問題は今の日本で大きな問題です。その依存症を扱ったアニマシオンでした。参考にした書籍は『世界一やさしい依存症入門』(松本俊彦著 河出書房新社)と『別冊Newton 精神の病気 依存症編』です。まず、人間がいかに植物に依存してきたかというクイズから入りました。ベートヴェンやバルザックがコーヒー依存だった。産業革命の初期の労働者はアルコール依存だったなどのクイズです。そこから言えるのは人間の植物への依存は欠かせないこと。依存と言っても「良い依存」と「悪い依存」(依存症と呼ばれる)があるということです。

 次にグループに分かれて「依存症」と言われているものを出し合いました。そして、依存症を深めるため、1978年にカナダのサイモン・フレーザー大学で行われた「楽園ネズミ」と「植民地ネズミ」の実験が紹介され、それについてグループで話し合いました。依存症は孤立の問題が大きいという有名な実験です。さらに依存症になってしまった友だちにどう接したらいいかという相談をグループで考えました。最後はスマホ・ゲーム依存に関しての本の紹介がありました。討論では、依存症を取り上げた教育としてどうかという点と、アニマシオンとしてどうかという点で意見が出ました。アニマシオンならば、孤立から抜け出させるために本の世界や友だちの世界に誘い込む活動こそが重要ではないかなどです。詳細は機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。(笠井)

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コメント: 1
  • #1

    岩辺 (火曜日, 09 7月 2024 11:02)

    準備の整った展開でした。ある意味、今、一番日本人の切実な課題となっているのが依存症だと思いますので、タイムリーなテーマでした。中学・高校はもちろん小学生にもしっかりと学んでおきたいものだと思いました。特に先生方、保護者が学ぶ機会が必要だと思います。ちょっとだ議論になりましたが、ZOOMによる場合には対面によるふれあいの集団的な活動を基本としてきたアニマシオンとどう整合を図るか課題があると思います。パワーポイントによる授業展開の場合にも感ずる課題ですが。