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『さみしい夜にはペンを持て』
古賀史健文 ならの絵 ポプラ社
海の中の中学生。タコジロー君は自分が大嫌い。ある朝出会ったヤドカリのおじさんに自分の考えを日記に書き記していくことを勧められます。「書くことなんかない」「うまく書けない」というタコジロー君におじさんは「書くということは自分の心というダンジョンを冒険すること」「未来の自分を読者として書いていくこと」など、考えるためのスキルを与えていくのです。やがてタコジロー君はもう一人の自分として日記を振り返ることで、だんだんとそこにいる自分を好きになっていくのです。 悩みや不安に襲われることは誰しもあること。気持ちを言葉に置き換えていくことで立ち向かっていく勇気を持てるのではないか。「嫌われる勇気」で注目された作者からすべての人へのエールです。
(笹島)
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