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『はるさんと1000本のさくら』
ただのぶこ作 中央公論新社
「あと10にん。わたしは86さい。」
おばあさんばかりのこの村で一番若い「はるさん」 は、残された十人で考えます。こ
村に人を呼んでくるにはどうしたらいいのでしょうか。
「それよりもっともっとさきのことをかんがえよう」
はるさんは、春、夏、秋、冬、みんなは何が好きか 聞き、これからの村のことを考え
ました。春に好きな 桜の木を植えることにしたはるさんたち。十人で苗木 を植え続け
いきます。村のもっともっと先を思いな がら・・・・・・。
とても優しい色づかい、絵のタッチが、村のおばあさんたちの気持ちと見事に調和しています。今を生きる自分にできることは何だろう。目の前の 子ども達、そしてそこから生まれてくる未来、そんな ことを思いながら届けたい一冊です。(名鏡)
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