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『ノコギリザメのなみだ』
長新太(著・絵) 出版社 フレーベル館
復刻が望まれていた一冊。主人公はノコギリザメのおじいさん。身体の一部のノコギリがめっきり古びてしまったご様子。「まいった」とつぶやいていると、現れたのはうみのおばけ?このたよりになるのかならないのか、よくわからないうみのおばけが、古びたノコギリを「わしに まかせておけ」と取ってしまうではないですか!当然かなしむおじいさん。すると、おばけは次々に、ノコギリの代わりを持ってきてくれます。海の生き物をノコギリがわりにおじいさんに取りつけていくのですが、おじいさんは、そのつど、なみだがポロリと海に流れていきます。
読みながら笑っていいのか、悲しんでいいのか、ふたつの感情が交差しつつ、なみだがやがて海の中で…。ユーモアって悲喜こもごも。こんな絵本最近出会えてないなぁ。(T)
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