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今こそ読もう、この一冊!!148

『ピクルスとともだち』

小風さち文  夏目ちさ絵  福音館書店 

 こぶたのピクルスは、小学生の男の子。シリーズ三冊目のこの本は、ピクルスと周りの子どもたちとのかかわりのお話です。

 ピクルスの家の近くに住んでいる一人暮らしのおばあさんの家にたった一人でやってきた茶色のこぶたジンブと出会います。大風がもたらす、春の訪れを一緒に探したり、初めて友達を家に招待してドキドキしたり、いじめっこだと思っていたブスケと三人で、スイカ割りや花火大会を楽しみます。

 友達がいる楽しさにあふれ、友達の良さや、友達を思いやる優しい心が散りばめられたあたたかい物語になっています。ピクルスとともに友達を思う経験を一緒に体験してほしい一冊です。(太田和)