『認知症のわたしから、10代のあなたへ』
さとうみき著 岩波書店 1,450円(税別)
著者のさとうみきさんは、四三歳の時若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。その時「自閉症スペクトラム」のために子育てに苦労した息子は高校生。認知症と診断された時「わたしの人生は終わり」だと思ったと言います。
家に閉じこもる生活の後、ある出会いが著者を変えます。八王子のディサービスとの出会いです。ここが著者の大切な居場所となり、子どもたちのための出張駄菓子屋や自動車販売店の洗車活動などにスタッフとして参加します。その中で著者は「いまが一番充実し、楽しい」と語るようになります。600万人いると言われる認知症は日本で大きな問題となるでしょう。本書は私たちが認知症の方とどう関わったらいいかを教えてくれます。(笠井)
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