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『すずめの戸締まり』 新海誠 著
角川文庫 2022年8月
「新海誠?SFだかファンタジーだかの映画監督だっけ?」
「『君の名は。』なら知ってるけど……」
どんな認識でもいい。
知らなくたっていい。
新海誠は、映画監督として『君の名は。』『天気の子』と、どちらも災害に関わる内容を描いてきた。
『すずめの戸締まり』は、それらの作品創作の根底にあった、大規模災害を正面から描く。
映像だけでは描けない心中表現や、語り尽くせない、核心に迫る描写。
「まだ燃えていたんだ。十二年間、ずっとーーあの日の夜の町は、私の足元に在り続けていたのだ。深い地面の底で永遠にあの日のまま、燃え続けていたのだ。」
今一度、私たちも、思い返してみる必要があるのではなかろうか。(名鏡)
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