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10月例会「なんだかうれしい(チームたまねぎ)」「どうぶつだいすき(滝脇)」

10月1日、10月例会を開きました。たまねぎチーム(石井啓子・大谷清美・太田和順子・千田てるみ)によるショートアニマシオンと滝脇れい子さんによるワークショップでした。

■「なんだかうれしい」

 まず、アニメーターから『なんだかうれしい』(谷川俊太郎 福音館書店)

の読み聞かせがありました。この本ではいろんな「なんだかうれしい」が出てきます。

 次に3人グループをつくり、ひとりひとりが「なんだかうれしい」を思い浮かべて短冊に書きます。そして書いたものをグループの中で発表し、全体の場で発表するものをひとつ選びました。生活の中でのなんだかうれしいにホッとしました。これを全体で発表。「孫のココちゃんがいい顔で笑った」「認知症の方に言葉が通じたとき」などの発表がありました。生活不安、閉塞感が漂う日本ですがちょっとした「なんだかうれしい」を再発見し、言葉に表していくアニマシオンは貴重なことだと思いました。

■どうぶつだいすきーどうぶつのからだをたんけんしよう!

 アニメーターの滝脇さんは5年前、動物のアニマシオンをショートアニマシオンでやっています。今回はさらに工夫を加えたアニマシオンでした。このアニマシオンのテキストは『どうぶつのからだ』シリーズ全6巻(増井光子監修

 偕成社)。 3人グループにこのテキストから抜き書きした「動物説明カード」が配られ

ました。前のホワイトボードには「動物の体の部分写真」が貼ってあります。グループで説明カードを読んで動物を想像し、その写真と結びつけ、動物の名前を当てるというアニマシオンです。文を読んですぐに想像がつくものやちょっと難しいものもあり、参加者は面白く取り組みました。また部分写真には驚くような写真もあり、動物に興味が湧きました。

 次の「動物のなかまわけを考えよう」というアニマシオンでは、『カモノハシくんは どこ?』『ながいながい骨の旅』『いのちの木』の読み聞かせと解説がありました。

 最後に小山公一さんによる動物に関係する本の紹介がありました。『どうぶつクイズ教室』(クレヨンハウス)『動物会議』(岩波書店)『オレ・ダレ』(講談社)『ライフタイム』(ポプラ社)『いっぽんのきのえだ』(ほるぷ出版)の解説で、どの本も読みたくなる語りでした。

 動物について興味が持て、驚き、考え、楽しんだ1時間のワークショップでした。詳細は次号の機関紙『ファンタジスタ』で報告します。(笠井英彦)