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5月例会「線を引いて楽しもう」「災害でアニマシオン」

 連休も終わりとなる57日(土)5月例会を開きました。通常の月例会で、平島和子さんによるショートアニマシオン「せんを描いてたのしもう」と増田栄子さん、滝脇れい子さんによるワークショップ「災害のアニマシオン」でした。

せんを描いてたのしもう! 

 ショートアニマシオンは「せんを描いて楽しもう」でした。まず、「好きなせんを描こう」といことで配られた紙に自分なりのせんを描きました。そしてそれをグループで見せ合う。アニメーターから『せんをひく』(『子どものとも』201010月号)の紹介があり、せんといってもいろんなせんがあることに気づきます。次は「なんだかうれしい」というテーマで各自がせんを描きました。そのせんを何に描いたかというと透明シート。「なぜ透明シートに?」と思いきや、それをグループで重ねて前のホワイトボードに貼ると芸術作品のようになるのです。これは面白い。

そしてメインは、グループで言葉が書かれたカードを引き、その言葉にあったせんを描くという取り組みでした。

 その言葉とは「モーンガータ」「かくしかたん」というもの。想像しながらいろいろなせんを描き発表しました。最後にアニメーターからせんに関する本の紹介がありました。短時間で楽しめるアニマシオンでした。

災害でアニマシオン〜写真絵本を使って伝えよう〜

 3・11の原発事故にこだわり、それをフォトジャーナリストの豊田直巳さんの写真集からワークショップを考え、昨年もリモートで行った増田栄子さん。今回は会場で写真集を使ってのワークショップでした。豊田直巳さんは原発事故後から10年間、福島を取材し7巻の写真集を出しています(『牛が消えた村で種をまく』『「明るい未来」を子どもたちに』など農文協より)。この写真絵本の1枚1枚の写真は放射能によってふるさとを失った人々の暮らしや思い、願いが込められたもので胸を打たれます。

 アニメーターからの写真集の説明の後、参加者はグループになり配られた7冊の写真集を見て、その中から1冊を選び、「印象に残った写真」と「それを子どもたちにどう伝えるか」を考えました。話し合い後の発表では、通常ではありえない学校現場の写真や代々続く大きな家が撤去された写真のことなどが語られました。また子どもの視点に立って、1枚1枚の写真に質問する。その写真だけではわからない疑問を出していくという発表もありました。原発事故は重く辛いものです。事故から10年、まだまだ未解決なことが山積です。忘れてはなりません。その点で必要、重要なワークショップだと思いました。詳細は次号機関紙『ファンタジスタ』に掲載します。(笠井英彦)

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コメント: 1
  • #1

    岩辺 (火曜日, 10 5月 2022 09:12)

    忘れてはならない、忘れさせるものか……というためには、毎年積み重ねるそんp「新しいテーマ」が必要だと思います。そこに惹かれて毎年このテーマに参加してくれる人が出てくれれば、成功だと思います。