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9月例会「広辞苑で遊ぼう やってみよう~たほいや~」

 95日、9月例会をリモートで行いました。今回のアニメーターは名鏡琢人さん。小学生とやっている辞典を使ってのアニマシオンです。今回は「広辞苑で遊ぼう〜やってみよう たほいや〜」というタイトルで、広辞苑を使ってのクイズやゲームを楽しみました。

 ワークショップの前半は「広辞苑について知ろう」ということで、広辞苑についてのクイズでした。これはさすが名鏡さん、国語辞典や広辞苑についてとてもよく調べてあり、それを参加者がクイズで解いていきました。

 例えば、「大型国語辞典の『日本国語辞典』(全14巻)は何項目あるか?」(答えは50万項目)。「中型の『広辞苑』は?」(答えは25万項目)。「小型の『明鏡国語辞典』は?」(答えは7万項目)。広辞苑の歴史や、広辞苑の特徴に関するクイズもありました。広辞苑は改訂ごとに項目が増えるため、紙を薄くしてきた。その紙の開発だけで5年も要したとか。これは驚きでした。次にやったのが「載ってる?載ってない?」というクイズ。4つの語句のうち、広辞苑にのっている語句は?載っていない語句は?を答えていきます。例えば次の中で広辞苑に載っていない人物が一人、それは誰?

〈 忌野清志郎 美空ひばり スチィーブ・ジョブズ マラドーナ 〉

 

(答えは忌野清志郎)これらのクイズを4問やりました。

後半はZOOMのブレイクアウトルーム(4人〜5人のグループ)を使っての「たほいや」のゲームでした。この「たほいや」は、昔あるテレビ局でやっていたものを名鏡さんがアレンジして教室でやり、さらに今回、それをリモート用に直したものでした。グループで一人の親と4人(3人)の子に分かれます。親は広辞苑からちょっと難しそうな語句を選び、ひらがなで子に示します。子はその語句の説明を考えて偽解答をつくります。子はその偽解答をチャット機能を使って親に知らせ、親はそれをまとめます。そのまとめた中には広辞苑の答えも入れておきます。そしてグループで対面し、子が広辞苑での説明はどれかを当てるというものです。単純ですが、やってみると偽解答をつくるのに考えるし、なかなか当たりません。これがとても面白いのです。例えば、あるグループでの「たほいや」です。親が示したのは「つくて」。この「つくて」に対して子が考えた偽解答と広辞苑の答えは

〈 1.堆肥 2.みんなでそろって何かをする 3.地面に手をつくこと、また、地面についた手のこと 4.江戸時代に使われていた農機具。二枚刃の鍬

5.餅をつく人のことをいう 〉(この中で広辞苑の答えは1です)

1を当てた人。偽解答で欺くことができた人にポイントが入ります。

グループではこの「たほいや」を3回、4回と繰り返しました。これは国語辞典でもきるし、社会科では人物辞典などでも使えます。名鏡さんは4年生の「慣用句」の授業でやったということでした。教室ではグループの中で親を回したり、チップを使って賭けて行ったりとリモートではできないこともやったという報告もありました。

 クイズあり、ゲームありで広辞苑について深く学び、楽しんだ2時間でした。

詳細は101日発行の機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。(記録 笠井)