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3月例会「荒井良二さんでアニマシオン」

3月6日(土)月例会を開きました。

今回は読書のアニマシオン研究会始まって以来初めてリモートによる月例会でした。北は北海道、南は松山まで24名の方が参加しれくれました。

■ショートアニマシオン「災害のアニマシオン」

 ショートアニマシオンは増田栄子さん、石井啓子さん、太田和順子さんによる「災害のアニマシオン」でした。このアニマシオンは3・11を忘れない、今、私たちに何ができるかを考えるものでした。現地の写真や書籍を使い、ク

イズや写真集の表紙から、福島の今を考えるものでした。震災から10年を迎えた今年、このようなアニマシオンは重要だと思います。アニメーターは、このアニマシオンを作るために双葉町まで足を運んだと言います。そこで取材した最後の報告は説得力がありました。

ワークショップ「荒井良二さんでアニマシオン」

 娘さんと図書館に行った時に一緒に読んだ荒井良二さんの本がとても面白く、それから大ファンになったという宮崎大策さんによる楽しいワークショップでした。

 荒井良二さんの紹介の後、荒井良二さんの『こどもる』を読み、ここから自分の「○○る」を作ろうということで、絵を描き言葉を考えました。個人で考えた後、3〜4人でのグループ討論。ZOOMでの討論は他のグループの音が入らないため、集中できる感じがしました。次は『ぼくときみとみんなのマーチ』を使ってのアニマシオン。この絵本で繰り返されるフレーズを使って、「しゅ

っぱつマーチを作ってみよう」というものです。これも個人で考え、グループで話し合いました。

 この後、『こどもたちはまっている』のワークショップと続き、最後に宮崎さんから荒井良二さんの魅力についての語りがありました。これらの詳細は機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。

 

■リモート月例会の成果

 今回初めてリモートで取り組みましたが、今回の大きな成果は北海道や松山という遠方の会員の方に参加してもらえたということです。遠方の方がとても身近に感じられたし、東京でやっている会の雰囲気を感じてもらえたことはとても良かったと思います。今後も状況を見てリモートでの会を企画していきたいと思いました。

■参加者の感想から

○震災10年でこのテーマで取り組んだことがよかった。本にもっとこだわって、タイトル、サブタイトル、表紙(写真)、あるいは本文のメインメッセージなどを結びつけていくことも考えられると思う。現地まで出向いて取材したご苦労に拍手!

○荒井良二さんの絵本がこんなふうに、アニマシオンに使えるとは、「目から鱗・・」の感じでした。「ヘタウマな絵」という表現自体に驚きました(個性的な絵だとしか思っていませんでした)が、独特の絵と表現、どちらもアニマシオンにぴったりという思いになりました。何よりとても楽しかった!楽しいと

感じることが、アニマシオンに惹かれる出発点と改めて思いました。  (記録:笠井英彦)

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コメント: 1
  • #1

    ゆうた君 (木曜日, 11 3月 2021 11:30)

    ZOOMの可能性を学びました。ルームに分かれてグループ討論ができたのが楽しかったです。全国の会員の人たちと交流できました。アニメーターの難しさも考えることになりました。災害チームの皆さん、現地までご苦労様でした。ショートでは難しいですね。もったいない感じでした。
     宮崎さんの大好きな荒井良二さんであるからこそのおもしろさでした。楽しかったです。