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『そのときがくるくる』
すず きみえ著、くすはら順子絵、
文研出版、
2020年4月、1200円
ナスがきらいな1年生のたくまは、給食にナスが出る日は「いきたくないな」と思う。食べさせようとするママにおじいちゃんは言う。「いつかわからんが、おいしく食べられるときがくる」。夏休み、おじいちゃんの家に行った1週間、畑に育つ野菜の姿や、むかしは自分たちにも苦手な食べ物があったという祖父母の話が、たくまにもいつかナスが食べられるときがくるという気持ちをはぐくみます。経験談や料理の工夫などさりげない生活の中でたくまに寄り添う祖父母の気持ちがあたたかい。
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『かみさまのベビーシッター』
廣嶋玲子著、木村いこ絵、
理論社、
2020年4月、1400円
幸介が商店街の福引で当てたのは、なんと特賞の「かみさまのたまご」。幸介とお母さんは何をお願いしようかと期待に胸をふくらませる。生まれてきた神様は幸介をみて、かわいらしい子どものような声で言った。「おぬしが、われの乳母(めのと)?」。甘ったれでだっこをせがむ、そのくせえらそうな物言いの神様「ボンテン」。神様にかなえてもらえる願いごととは何なのか。ちょっぴり考えさせられるお話です。(大谷清美)
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