新年1月13日(土)のアニマシオン研究会例会は、韓国の先生方を迎えて「人と人の交流と絆を深めるアニマシオン」特別例会を行いました。韓国から40名、日本側も40名の参加者で夜の交流会まで活発な学習を進めました。
岩辺からは、「人と人の交流と絆を深めるアニマシオン」のテーマでレポートをしました。韓国からは、ソウルのミラルドーレ私立学校の鄭基元先生が韓国の教育の現状を分析し、「代案学校の可能性」についてレポートしました。ドーレ学校はキリスト教の精神に基づく学校ですから、私たち日本人側にはなじめない言葉・概念もありましたが、学力・学歴競争の激しい状況は日本も強まっており、そのひずみから学校や家庭に「問題を持ち込んでいる子ども」は増えています。学校や家庭の抱える問題は深く、深刻です。
その後、韓国から4Dキッドを使った知能開発の紹介がなされました。なかなかおもしろい多様な組み立てが知的好奇心を掻き立てます。(事務局に紹介用のビデオがあります)日本のアニマシオンクラブは、絵本の始めと終わりの見開きの絵からその間の「物語」を考えるワークショップを行った。テキストは『ふつうに学校にいく ふつうの日』(コリン・マクノートン作、小峰書店)です。もっとたくさんの通訳可能者が参加できれば、日韓教師混合のチームでの論議が可能であったが、そこが残念だった。夜は60人余りでの交流会を行なった。勧告参加者は翌日から地域、グループごとに日本各地の教育事情視察や学校見学に別れた。
「日本人に対する感想が(良い方向に)変わった」という声が韓国の参加者から聞かれた。具体的に声を交わし、顔を合わせて相互理解を深める経験が、今の世界にはもっともっと必要だと思う。今回の企画はそういう一環として積極的な意義を持つものだと思っている。次は、日本側が韓国の現場に立つ交流です。(記録:岩辺)
なお、機関紙『ファンタジスタ87号』(4月1日発行)でもう少し詳しい報告を行います。