5月13日(土)13:30~16:30
明治学院大学白金キャンパス2号館2202
●ショート・アニマシオン=「朗読を楽しもう」アニメーター:津金由美。
まず、発声練習から。はっきりと口を開けて明朗な発声を練習。(これは教師など人前で話す人は毎朝でも一通りやっておくといい。顔も明るく、表情も豊かになるでしょう(笑))次に、アクセントの確認。NHKの標準アクセントによる言葉で確認。「背景」「二月」「世界一」など、それぞれの身に着いたものとは異なる場合も多い。「修正する」必要があるかどうかよりも、「標準とされるアクセント」はそうなっているのか、と知っておく必要はある。
ここでの、「朗読」とは、自己表現の手段であり、主として文学を、感情豊かに読むこと、「私はこの作品をこう理解し、表現して読みます」ということである。
そして、「読売新聞」の投書『ぷらざ』をテキストにグループになって読み合いました。時間の制限で、津金さんの代表朗読を鑑賞して終了。30年近くやってきている津金さんの表現力は全身からあふれるものでした。
●ワークショップ=「ヤフーニュースでアニマシオン」 アニメーター:笠井英彦
1.参加者によるメディア情報についてのアンケートでは、1位は新聞、2位テレビ、3位携帯、4位ラジオでした。ヤフーニュースを利用している人は少数でしたが、ヤフージャパンに一日に20億回のアクセス、1秒間に2,400回のアクセスがあるとのこと。アクセスが多いほど広告収入も多くなるので、そのために努力がされている。パソコンの場合では8本、携帯の場合では6本のタイトルが並びます。そこで、工夫がされていますがそのポイント2つを考えました。① 見出しの表し方 ②8本の並べ方(順)だそうです。
2.編集部門では「国外」「国内」「科学」「スポーツ」…等のチームに分かれ、新聞社や通信社から送られてくるニュースの中から64本を選び、担当ごとにタイトルを付ける。そこから編集会議で8または6本を選び、配列するとのこと。
3.笠井さんは、「ヤフーニュースも、人が介在して編集している」のだということを認識してほしいと思ってこれを組んだと言っていました。コンピュータ等が機械的に更新しているかのように思っていた人も少なくなかったが、あらためて「ニュースは編集されて提供されているのだ」と痛感したことでした。
4.これまで、メディアのアニマシオンは、新聞のタイトルを付けるとか、広告の(購買意欲を高める)意図的な構成を考えるとか…、パターンが決まっていましたが、笠井さんは新しい今日的な問題を提起しました。
私(記録者:岩辺)の感想は、2つのねらいである、見出しは意外とおとなしい、オーソド
ックスであること。そして、並べ方も世界の動き、政治や経済などを上位に置き、比重もそ
こに重く配慮して、「ミーハー受け」ではない姿勢をしめしていることに認識を新たにしま
した。(韓国では世論を動かすほどの力を持っているが)日本では「市民メディア」が成功
していない。それぞれの組織を頼ったメディアがほとんどで、本当に「無党派」な、草の根
の情報を結集する市民メディアがこれから期待されると思う。(記録:岩辺泰吏)
*HP原稿は岩辺が担当しています。早く概要を報告することに主眼を置いて書いています。もう少し詳しい報告は機関紙『ファンタジスタ!』(隔月刊)に担当者が書きますので、そちらをぜひお読みください。会員には配信されます。
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