
12月1日(土)13:30~16:00
明治学院大学白金校舎2号館2202教室
ショートアニマシオン
百人一首で遊ぼう‐イングリッシュで百人一首‐
アニメーター:根岸由美子
<流れ>
1.百人一首から10種を選び、英訳カード・直訳カードを作っておく。
2.初めに英訳カード(単語のヒントあり)のみ配布し、どの唄と合うのか考える。
3.次に、直訳カードを配布し、英訳カードと合わせてどの唄と合うのか再度考える。4.百人一首と英訳された百人一首を並べて、見つけたことや感じたことを発表する。~アニメーターをして~
小学校でも英語が教科に入れられることになったので、このような形で英語が学習出来たら、と思いこのアニマシオンを考えました。百人一首は英語で遊ぶだけでなく、ほかにも手法が色々あると思います。例えば、唄の覚え方を工夫する(だじゃれ)、現代語訳詩などがあります。(根岸)

ワークショップ
アニメーター:藤條学
(1)みんなおんなじ? 絵本×自分×あなた=?
1.ねらい
①自分と他人は、ちがう感覚、考えを持っていることに気付く。
②お互いを理解するために必要なことは何かを話し合う。
2.対象
小学3年生以上
3.流れ
①五味太郎作「質問絵本」の表紙を使ってウォーミングアップ(話し合いの進め方を知る)
②本文の2,3のテーマについて、発表していく。
③次に、「となりの人はどれを選ぶか」を予想し、その理由を伝える。となりの人は当たっているかどうかを伝える。
④全体で活動を振り返る。
⑤個人で活動を振り返る。
4.討論より
自分の意見が言え、他人の考えが分かることで、互いに分かり合うことができた。
となりの人の考えを想像するところに意味がある。
ワークシートを使い、振り返ることが大事である。
――アニメーターをして
「みんなおなじ?」は、学級開き、学期始めに互いを理解する道徳として数年取り組んできました。五味太郎さんの持つ、画力と質問センスが最高です。わいわい楽しめるので、学級活動で取り組んでもいいのかもしれません。低学年から大人まで楽しめます。(藤)

(2)仲間はずれファン(FUN) やってはいけないことほど、楽しいことはない
1.ねらい
①誰かを仲間はずれにする行動には、楽しさがあることに気付く。
②その楽しさは何かを話し合い、善悪の判断をつける基準をさぐる。
2.対象
小学校5~6年生
3.流れ
①4人グループにし、一人ひとりにお題を示す(3人は同じお題。1人だけ違うお題)。
②自分のお題を隠したまま、4人で話し合いをする。話しをしながら誰が仲間で誰が仲間はずれなのかを探る。
③話し終わった後、第1回の判定をする。
④2回目の話し合いをする。
⑤2回目の判定後、自分のお題は何だったかを発表する。
⑥同様のゲームを3回ほど繰り返す(チーム変更可)。
⑦活動の振り返り(ゲームの楽しさ、仲間はずれを体験した気持など)。
⑧個人での振り返り。
4.討論より
いじめを考えるのに良い素材ではないかと思う。だが、すでに問題のあるクラスではどうだろうか。
いじめている子は仲間はずれ体験をすると、気づくことがあるかもしれない。
「ゲームは楽しいけれど、実生活ではやってはいけないことだよね」ということを、説教臭くなく子どもたちに伝えるには、ひと工夫しないといけないのでは?
結論は出ないが、今後もみんなで考えたい。
非日常のゲームで「相互理解って大事なんだな」と広く考える。そういう機会が大事だと思った。
楽しい素材を楽しく提供することができた。
面白いワークショップで、学ぶことがたくさんあった。
――アニメーターをして
「仲間はずれファン」は、ワードウルフというゲームが元となっています。ゲームの内容は楽しいです。けれども、人間は何か異質なものを排除したり、所属感を欲しがったりする生き物だということを知っておくことが大切です。ゲームの中の仲間はずれと、学級の中の仲間はずれの違いを考え、その基軸をどこに置くかが理性だと思います。「学級の中で、はじかれている子がいる場合、いじめを助長する内容になるのでは?」という指摘は大変ありがたく、今後もうワンステップ授業展開できないか、考えることができました。(藤)
〈感想より〉
●「百人一首」、「みんなおんなじ?」、「仲間はずれFUN」。いずれもすぐに学級に持ち帰って実践できるものだと感じました。特に「道徳のアニマシオン」は、子どもの本当の思いを表現しやすく、その上、楽しむことができる内容でした。ゲームのような形で楽しんだ後は、必ずふり返りをして、生活におとすことが大切で、自分ならどうするかなということも考えることができました。
とても勉強させていただきました。ありがとうございました。(K)
●道徳の授業でも扱える面白い内容で勉強になりました。また、ただ楽しいだけでなく、相互理解という価値項目の中で、“仲間はずれ”という立場をリアルにゲーム体験で考えることで、子どもははじめて相互理解について考えるのであると、考えさせられました。
「仲間はずれ」の実践を見たたことがあったので、その前置きに『人はいじめをやめられない』という本があることも知ることができて勉強になりました。(T)
●体験的に学ぶ機会はやはり大事だなあと思いました。アニマシオンはそういうものですが、単に盛り上がって終わりではなく、それがどうその人の感じ方や(大げさに言えば)生き方にかかわりを持っていくかが問われているはずです。机上の空論ではつまらないので、若い人たちにどんどん挑戦して、このやり方を身に付けてほしいと思います。(A)
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